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  柴田純モデル2007

ジーンズ用語

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◆◇◆ジーンズ用語◆◇◆
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アイスウォッシュ 仕上げ加工の一種で、表面が凍結したように見えるところから、この名がつけられた。

アイディーリベット 社名もしくはロゴマークの入った鋲のこと。

アウトシーム 外側の縫い目のこと。アウトサイドシームともいう。これに対して内側の縫い目はインシーム、インサイドシームという。

アーキュエット
 ステッチ

リーバイスが考案したバックポケットの飾りステッチのこと。現在は同社の意匠登録。

アタリ 生地の表面にこすれてできる褪色跡の具合をいう。ジーンズの場合、こすれて白くなった部分、または白くこすれた部分と濃く残った部分のコントラストをいう。繊維業界から古着業界まで幅広く使われている用語。

綾織り 織り目が斜めになった織り組織の総称。ジーンズ(デニム)もこの織りに当てはまる。タテ糸あるいはヨコ糸の浮きが織物表面の綾線を形成している。綾組織1単位を構成する糸の本数により、1/2、2/2、3/1などと表す。右肩上がりの右綾あるいは正綾。左上がりは左綾または逆綾という。英語のツイルに相当し、斜文(しゃもん)織りとも呼ばれる。

インターロック 両耳付きの割縫い(2枚の布を中表に合わせて縫い、縫い目にプレスをかけ、縫い代を割り開き始末する)、片耳付きの割縫い、そして耳なしの割縫いの次に生まれた縫製仕様。生地を合わせ縫いし、生地の端を割らずかがり縫いする方法で大量生産を可能にした縫製方法である。

インディゴ 植物の藍から採れる青色染料のこと。もとは植物中のインディカンが分解し、さらに酸化することで得られる天然染料独特の深みを帯びたブルーをインディゴブルーといい、ジーンズ(デニム)の染色に多く使われる。この染料は虫除け、ヘビを寄せ付けないなどの効用があり、消臭・保温効果、あせもやかぶれなどの皮膚病にも効き目がある。

Vシェイプステッチ リーバイスのヴィンテージジーンズの特徴のひとつ。第1ボタン表裏に見られるV字形ステッチのこと。1966年以前のリーバイスに限ってこのステッチが配されている。

ウエスタナー H・D・リーが1959年に発表したオフホワイトを始めとするコットンサテン地のジーンズの商標名。このウエスタナーの登場によって、ジーンズのカラー化が始まったといわれている。ちなみにウエスタナーはアメリカ西部の人の意味。

ウエストハイ
オーバーオールズ
H・D・リーが1959年に発表したオフホワイトを始めとするコットンサテン地のジーンズの商標名。このウエスタナーの登場によって、ジーンズのカラー化が始まったといわれている。ちなみにウエスタナーはアメリカ西部の人の意味。

ウォッシュ ジーンズを洗い、薬品に浸し、機械でこすることで、色合い、風合いを変化させること。

ウォッチポケット ジーンズの右フロントポケットの内側に付けられた小さなポケットのこと。コインポケットともいう。「ファイブポケットジーンズ」の項参照。

オーガニックブルー 古典的なインディゴブルーのこと。わずかに赤みを含んだブルーで、かつてのリーバイスの「ビッグEL」(同項参照)に使われていた。昔ながらの染色法に近いもので、少量のコーンシロップを混ぜたりする。

オフセット
 センターループ
ヒップライン中央のダブルステッチ縫製を避けて付けられた、最後部のベルトループのこと。ベルトループ下部が斜めにオフセットされているタイプと、上下ともにオフセットされたタイプが存在する。生地が重なり厚地になった部分を避けて縫製することで、生産効率を図った仕様ともいわれる。縫製技術の発達によって、現在では、ヴィンテージタイプ以外のジーンズでは見ることのできない仕様。

織りネーム 別名、インサイドネーム。タブとは別にジーンズの内側に縫い付けられた布製ラベルのこと。ブランド名の他にサイズ、防縮加工が施された生地であることなどの情報が記されている。

オンス 生地の厚さを表す単位。1平方ヤードあたりの重さを基準として厚さを表している。ちなみに1オンスは約28.4g。現在は14オンスがジーンズ素材のレギュラーオンスとされる。

隠しリベット バックポケットを補強したリベットは強度の点では最適なディテールだが、車や馬の鞍などを傷つけるデメリットもあった。そこで各社が、その問題を解消するための開発をしていくことになる。以後、生地表面にリベットが出ないように打ち込むという方法が開発され、生地の表には見えず、生地の裏側を見るとリベットがあることから、この名が付いた。コンシールドリベットともいい、リーバイスでは1960年後半まで採用され、以降は復刻版として採用される以外、激減した。

ガッシング ガス焼き。織り上げた生地の表面をガスの炎で焼いて、小さなケバ(生地表面の繊維のケバだち)を消すこと。

かつらぎ カラージーンズに多用される。厚地綾織り綿布の一種で、急傾斜の畝が表面に現れる。

カバードボタン 表面が平らで、全体がフラットな感じのボタン。社名、ロゴなどをレリーフとして入れる。現在のジーンズの主流。ドーナッツボダン(同項参照)。

カーペンターズ
 ジーンズ
工具入れのポケットや、大きなバックポケットが特徴。ワークウエアの一種で、オーバーオールを原型にデザインされている。

クロッチリベット クロッチリベットとはヴィンテージジーンズに見られる、股下の部分に打ち込まれたリベットのこと。リベットは補強縫製の進化と共に、用いられる箇所が減っていくが、この股下リベットもそのひとつ。

ケミカルウォッシュ 強力な塩素系酸化剤を生地に反応させる加工方法で、色ムラを演出させることができる。1980年半ば、社会現象になるほどの世界的なブームとなった。

原反オリジナル 裁断される前の生地のこと。ジーンズ素材の場合、ロール状にして縫製工場に納品される。生地幅は織布する機械の種類によって異なり、ヴィンテージタイプのジーンズに見られるセルビッチ付きジーンズは27インチ前後だが、現在一般的に使われている革新織機は60インチ前後と、それまでのものより2倍以上の広幅で織られている。

コアダイイング デニム用綿糸はたいていロープ染めにされることが多いのだが、たまに見られる糸の中心部を除いて染める方法。このため、着用を繰り返すことによって美しい色落ち感が現れる。ジーンズには欠かせない手法。日本では「芯白」と呼ぶことが多い。

コインポケット 「ウォッチポケット」参照。フィフスポケットと呼ばれることもある。「ファイブポケットジーンズ」の項参照。

コインシールド
 リベット
Conceal<ものなどを>隠す。リーバイス社が採用した「隠しリベット」のこと。生地の中で打ち込んで金属突起が表に出ない補強法。そのため物に当たっても傷がつかない。「ヒドゥンリベット」の項参照。

サスペンダーボタン 文字通り、サスペンダーを留めるためのボタンのこと。かつてのジーンズ(ジーンズに限らず、パンツ一般)にはこのボタンが付けられていた。リーバイス社は、サスペンダーボタンを1937年に廃止している。

サドルバック 後ろに切り替えの入った、デザインジーンズ。切り替えが馬の鞍(サドル)を彷彿とさせることから名前が付いた。

サンフォライズド 洗うと縮むというジーンズのデメリットを解消した防縮加工のこと。生地に一定の水分を与え、サンフォライズ加工機により、強制的に収縮されながら安定化させるという手法を用いる。1928年に米国のカルエット・ビーボディ社のサンフォード・クルエットが発明し、サンフォライゼーションと名付けられた。当初はシャツに用いられていたが、全米のコットン素材製造業者からライセンス契約の申し込みが相次いだという。この防縮加工はジーンズにおいては、ジッパーフライの普及にも大いに貢献している。

ジップフライ ジッパーフライともいう。ジーンズの前開部がジッパーによるもの。簡便さからこの方式がとられた。1891年にシカゴのウィットコム・ジャドソンの手によって発明された。

シェービング グラインダーに巻きつけたサンドペーパーにより、ジーンズの綾目の山部分をこすり、中古感覚を出す加工方法。股やヒップなど、はき込むことによりこすれる部分に一本一本、手作業で施す。ストーンウォッシュの前に開発された加工だが、現在でも股の付け根にヒゲ状に現れる中古感を出す技術として知られる。

ジーパン かつて日本ではジーンズをこう呼んだ時代があった。ジーンズパンツだからGパンと思われがちだが、事実はさにあらず。実はGI(ジーアイGovernmentIssue官給品の意。アメリカ兵の俗称)パンツを略してGパンと呼んでいたという説も。第二次世界大戦後に、ジーンズが日本に話題になったことがうかがわれるエピソードである。

シャトル織機 27インチ前後の狭幅をもつ旧式の織機。生産性に限りがあるが、織布する速度が遅いことで生地に味のある表情が作られる。ヴィンテージジーンズの見直しとともに脚光を浴びる。

シュリンク
 トゥフィット
洗うことによって縮む綿の特性を利用して、体に合わせて収縮後に着用すること。サンフォライズド(同項参照)以前のジーンズは、新品をそのままはくものではなかった。今のものより硬く仕上げられていたからである。洗濯して水に通すことによってデニムを縮ませ、密度を高くすると同時に、柔らかくして身につけたのである。そうすることで、ジーンズは着用者の身体の形に合わせてし、よりフィット感が高まったわけである。この特性が知られるにつれて、カウボーイは新品のジーンズをはいたまま浴槽に入る、などといった逸話が生まれた。

ジンクメッキ 銀色のボタンに施された亜鉛メッキのこと。仕上がった直後は銀色に輝いているが、空気に触れたり、削られたりしてくすみやキズが付き、味がでてくる。

シンチバックベルト ウエスト調整のためにジーンズ後背部につけられたベルトのこと。2本針によりベルトを打ち抜いて留める方式だが、現在作られる復刻タイプの中にはPL法の実施により、購買者のトラブルを避けるために針を使わないものも見られる。

スキュー 生地のねじれを防ぐ加工のこと。サンフォライズド(同項参照)の前段階で処理される。この加工を施した生地で縫製することにより、脚の部分のねじれが解消される。

スクープドポケット ジーンズのフロントポケットに見られる、弧を描いた切りポケットの名称。スコップですくい取ったような形に見えるところからこの名で呼ばれる。

スコービル社 リベットやボタンなど、ジーンズの金属部分を取り扱うメーカーで、その歴史と品質の高さで知られる。

ストレート
 ダブルステッチ
バックポケットに走る、2本のまっすぐなステッチは、ビッグジョンのシンボルともいわれ、商標登録されている

ストーンウォッシュ ジーンズの中古感を追求することにより生まれた加工方法。石と一緒にジーンズを洗い、石と生地が摩擦することによって、独特の風合いが生まれる。

スノーウォッシュ エンジームウォッシュ(同項参照)の一種。この呼び名は、デニムの表面に雪が降ったような白さが現れることからついた。

スーパー
 ストーンウォッシュ
長時間のストーンウォッシュ加工のこと。より長くはき込んだ雰囲気が特徴。一般的に6時間から8時間のストーンウォッシュを施している。

スレーキ ポケットの袋地を呼ぶ時に使われる。バックポケットを補強するために内蔵された布地も同じ言葉で表現されることが多い。

スレッドリベット 直訳すると「糸リベット」。金属リベットだと鞍を傷つけてしまうため、金属の鋲を使わず縫製により補強が考案された。H・D・リー社が「リー・ライダース」を開発した際に採用された。

セルビッチ 旧式の機械を使って織った狭幅の生地の両端についたほつれを防止する耳のこと。この耳の部分に色糸で施したラインの色によって、赤耳、青耳などの呼び名がある。

大戦モデル 第二次世界大戦により、不要なディテールを排するようにとの勧告がなされ、コインポケットのリベットなどが従来のものから変更された。数年間しか生産されなかったモデルのため、ヴィンテージジーンズ市場では、貴重なモデルとして高値がついている。リーバイス501がその代表だ。

ダークウォッシュ インディゴ染料を用いた、ブルー本来の色を強く残した、浅い洗い加工のこと。

ダーディブルー 染色、加工法などによって意図的にくすんだ印象のブルーに仕上げること。黒や緑、茶などの異なった色を加えることによって、より奥深いインディゴブルーとなる。

タテ落ち ジーンズをはき込んでいくうちにできる、生地表面にできるタテ筋のこと。ヴィンテージジーンズの評価と共に、ジーンズの味として認められた。生地の構造上、左綾の方が右綾よりタテ筋がでやすい。

ダブルエックス リーバイスのジーンズに付けられる記号のひとつ。XXは染色濃度が高いという意味で、品質の高さを表している。

ダブルステッチ 2本のステッチが平行して縫製された縫い目のことをダブルステッチ、または2本針縫製と呼ぶ。強度を目的としたワークウエアには、トリプルステッチと呼ばれる、さらに強度を増した3本針縫製も見られる。

タロン社 スコービル社がリベットやボタンの名門なら、タロン社はジッパーの名門メーカー。品質の高さで絶大なる信頼を得る。

ダンガリー ジーンズ生地と糸づかいや組織は同じだが、タテ糸にさらし糸または未さらし糸を、ヨコ糸に色糸を用いるところが、ジーンズ生地とは異なる(ジーンズ生地は逆の糸づかいをする)。もともとはインドで織られていた作業服用の綿布のことで、ヒンドゥー語のダングリが語源とされている。アメリカではジーンズ生地とダンガリーは厳密な区別がないようで、ジーンズ生地の別称として使われている場合もある。

チェーンステッチ 縫い目がチェーンのように繋がっている縫製仕様のこと。カン縫いとも呼ばれる。シングルステッチ(本縫い)の下糸が糸の収納量の少ないボビンから出されるのに対して、チェーンステッチは上糸と同じ収納量の多い糸巻きから出される。よって下糸交換の手間が省けるため、長い直線を縫うのに適している。ユニオンスペシャルとは、このチェーンステッチ専用のミシンで、縫製する部分により、ミシンの種類も使い分けられる。

ディップ インディゴブルーの染色において、液の中に浸けることをこう呼ぶ。インディゴ染めは、インディゴ染料を夜に浸けただけでは青く染まらない。スカイイング(空中に引き上げ空気にさらして酸化させる作業)によって初めてインディゴブルーになる。時間や回数によって色の濃度に微妙な変化が得られる。

テーパード ジーンズにも見られるボトムスのシルエットのひとつ。トップからボトムにかけて、taper=円錐状に先細りになっている。

ディープ
 バックポケット
1949年ラングラージーンズはこのポケットを採用。ヒップポケットの深さが、通常のポケットより深いのが特徴だ。ポケットに入れたものが落ちにくいという利便性がある。

デストロイドジーンズ イギリスのデザイナー、キャサリン・ハムネットが発表。全体にスラッシュ(裂け目)を入れたジーンズなどが代表的。様々な加工法を駆使して、極限までボロボロに仕上げたジーンズのこと。文字通り、デストロイド(破壊された)された雰囲気が漂う。

デッドストック 中古衣料の中でも、在庫品として倉庫に眠っていたジーンズを指す。古着でありながら、未使用ならではのコンディションが魅力で、マニア垂涎のもの。

デニム 綾織の厚地綿布のことで、タテ糸に太い色糸を、ヨコ糸に細めの白糸を用いる。名前の由来はフランスのニーム地方で作られたセルジュ・ド・ニームである。

天然藍 欧米などではインド藍、日本四国吉野川流域などで栽培されているタデ藍を原料とする染料。

2プロングボタン 初期の頃のジーンズで使われていたボタン。ブロングは(フォークなどの)とがった先などの意味がある。2本の爪を折り曲げてボタンを固定したのでこの名がある。これに対して1本爪のものを「ワンプロング」という。

2ホース
 レザーパッチ
リーバイスのジーンズのレザーラベルに描かれた絵柄で、同社のトレーードマークともいえる。1本のオーバーオールズを、2頭の馬と2人のカウボーイとおぼしき人物が左右から引き裂こうとしても裂くことができない様子を示すことで「それほど丈夫ですよ」と伝えてえている。左側の人物が鞭を振り上げているのに対して、右側の人物は棒状のもので馬を追っている。  リーバイ・ストラウス社が2ホース印を登場させたのは19世紀後半。当社はオイルクロスのフラッシャー(保証書)上にこのマークが印刷された。そこは「もし破れた場合には無料で新品と交換する」と記されていたが、このフラッシャーは身に付けるときには取り外されてしまうので、1886年以降、ウエストバンド右側に縫い付けられるようになった。ちなみにレザーラベルが革製からプレストカード(圧縮紙)に替えられたのは1954年頃からである。

ドーナッツボタン 別名、ドーナッツホールボタン。中央が空洞になったドーナッツ状のボタンのこと。ボタンは自動機が開発されるまでは、手作業でつけられていたため、穴があることにより、より確実にボタン留めの針を打ち、曲げることができた

ネームタブ バッグポケットの端に取り付けられた小さなネームタブ。これは単なる飾りではなくジーンズの性質を表示する役割を持つ。

糊付け 生地は糸の段階と織布された段階で、それぞれ糊付けされる。これは強度をつけ、安定させるために行われる加工で、以前はコーンスターチと呼ばれる、天然糊が使用されていたが、現在はポパールという合成糊が主流。コーンスターチとポパールを混ぜる場合もある。

バイオウォッシュ バイオ剤と共に、ジーンズを洗う中古加工のこと。バイオ剤がデニム地を"食べる"という性質を利用した手法で、より繊細な中古感覚を表現することができる。したがって、より奥深いインディゴブルーとなる。

ハイパーウォッシュ 洗い回数を多くして、着用感や雰囲気が、時間がたったように仕上げる方法。

ハイライズ 股上の深いデザインのジーンズのこと。

バギー 英語で「だぶだぶの」「袋のような」という意。ヒップや太股が極端に太く、裾に向かってわずかに細くなるシルエットのこと。

バータック ジーンズのバックポケットの端や、股の部分を補強した棒状の補強縫製のこと。金属製のリベットに替わる補強方法で、カンヌキとも呼ばれる。

バックシンチャー ジーンズなど、1930年代以前のパンツによく見られたディテール。サイズ展開が少なかったかつてのヴィンテージジーンズに付けられていた、腰後ろ中央のウエスト調整尾錠のこと。シンチには「腹帯」などの意味がある。

バックヨーク ジーンズの後ろ身頃の腰部分、ウエストバンドの下に見られる切り替え部分のこと。"ヨーク"は本来「くびき」=2頭の牛をつないでおくためのかせのこと。シャツや上着にも配されることも多い。リーバイスのジーンズにバックヨークが付くようになったのは1890年のこと。これによってはき心地が向上した。立ったり座ったりする際に最も負担がかかる腰の後ろは、ここで布を切り替えることによって、運動性能やフィット感を高める。

ビッグE リーバイスのジーンズの右後ろポケット脇に見られるレッドタイプの文字が、大文字のEで記されていることを指してこう呼ぶ。レッドタブは1936年から採用され、赤地に白色で「LEVI'S」と表記されたが、1966年にロゴの変更があり、1971年にはタブも「Levi's」に統一された。この結果、ビッグEは1971年以前のリーバイスであることを表し、ヴィンテージジーンズを求める場合の目安となる。ちなみに現行のタブのeは文字通り小文字のため、スモールeと呼ぶこともある。

ヒップハンガー 股上の浅いパンツ(ローライズ)を腰骨にひっかけるようにはくことからこの呼び名がついた。

ヒップポケット ヒップポケットは様々な役割があり、これの大小、取り付けの位置の高低はデザインの重要な要素である。さらにステッチ、ネームタグなど、そのブランドの顔ともいえる意匠が、ヒップポケットに隠されている。

ヒドゥンポケット 「hidden」とは英語で隠された、隠れたの意味で、隠しポケットを指す。コンシールドポケットとも呼ばれ、ポケットがあるかどうかわからないように付けられている。

ヒドゥンリベット 隠しリベットのこと。ポケットの端を補強するために使われる。鞍や、車の使徒をに傷を付けるのを防ぐために工夫。「コンシールドリベット」の項参照。

ファイブオーワン
 ダブルエックス
 (501XX)
「501XX」といえば、リーバイスが思い浮かぶ人も多いはず。それほどに巷に浸透したモデルの商品番号で、もともとは生地の品質を表示する記号だった。10オンスデニム(当時の計量方式)を使用していることを表す最重量の意味で[XX]を用いたのが始まり。これを長年使用したため、「501XX」はリーバイスの愛称となった。

ファイブポケット
 ジーンズ
前後左右の4つのポケットに加えて、ウォッチポケットと呼ばれる前部の小さなポケット。この5個のポケットはジーンズのスタンダードスタイル。

ファーストモデル 1950年代末から1960年代にかけて、ジーンズ輸入、受託生産を行っていたビッグジョンが、1965年、オリジナル企画による国内ジーンズ「ファーストモデル」を作った。品番コードは「M1002」で、これには当時の代表的な輸入ジーンズの2倍のクオリティをもっているという自負が込められている。

フェーデッドジーンズ フェーデッドとは、英語で「色褪せた」という意味。つまりフェーデッドジーンズとは、淡く色褪せたジーンズを指す。インディゴブルーと漂白したブリーチドデニムの中間色で、ソフトなブルーカラーが特徴。

フォーパッチ
 ポケットジーンズ
前部に2つ、後部に2つのパッチポケットがついたジーンズのこと。1970年代仕様のベルボトムジーンズなどに、しばしば見られる仕様である。

ブーツカット その名の通りブーツをはく人のために、裾が開いたスタイルのジーンズを指す。ベルボトムに比べて、裾の広がりは狭い。

ブラスト 砂を高速で吹きつけることにより、生地の表面を削り取り、中古感を表現する加工法。

フラッシャー ジーンズのバックポケットに付けられた紙のラベルのこと。品質保証書、ブランド名や品番、ブランドや商品の特徴を表すイラストや文章などの情報が詰め込まれている。時代と共に変遷していく紙ラベルもあるため、コレクターがいるほど。ヴィンテージジーンズでは、同じ状態のデッドストックでもフラッシャーの有無、フラッシャーのコンディションによって価格が左右される。ジーンズが製品として売り場の棚に並んだときにひと目でわかる重要なパーツ。

ブリーチ ブリーチ加工のこと。漂白剤を使って、漂白してインディゴブルーの色を褪せたように仕上げる方法。

ブリーチドジーンズ 漂白剤を使用して、白くさらしたジーンズのこと。別名、ブリーチアウトジーンズともいう。

フリンジ fringe=外縁。毛糸などを束ねた房飾り。のこと。ジーンズの場合、裾を切り落としたときの糸のほつれ状態を指す。

ブロークンデニム 生地のよじれを解消するために開発されたジーンズ素材のこと。「ブロークンツイル」ともいう。綾目をある一定の幅で反対の方向に並べて織ることからブロークン(壊れた綾織り物)とも呼ばれる。ラングラーの「13MWZ」には、この素材が使われている。

ヘビーウエイトデニム 厚手で重いジーンズ素材のこと。14オンス前後のものを指す。

ベルボトム 1960年代後期〜70年代初めまで、世界中で爆発的に流行した。裾広がりのシルエットが特徴的。ベル(つり鐘)のように広がっている形態に似ていることから、その名がついた。

ボタンフライ ジーンズのフロントをボタンで留める仕様のこと。「フライ」とは厳密にいえば、ボタン留めやジッパー部分を隠す比翼のことだが、ジーンズの場合、ボタンかジッパーか、フロントの仕様の違いを表すときに使う。同義語にボタンフロントがある。

巻き縫い 生地を縫い合わせる際に、片方の生地を巻いてからダブルステッチで縫う方法。頑丈さを求めて考案された。

右綾デニム 「ライトハンドツイル」のこと。綾目が右上がりに走るジーンズ素材のこと。デニム生地は通常右綾で織る。これに対して、リーやラングラーが、かつて採用したことのある左綾のことを「レフトハンドツイル」という。

ムラ糸 一本の糸の太さが均一ではなくムラになっている糸を指す。これにより、生地のタテ落ちが顕著に現れるようになる。ヴィンテージジーンズに見られるタテ落ちもこのムラ糸に起因しているが、これは未発達な紡績技術が生んだ自然発生的なムラ糸だった。現在、意図的に作られるムラ糸は、タテ落ちジーンズの味として評価されることにより、技術の進化を逆行して開発されたものである。

ライズ 股上からウエストバンド上部までの長さを指し、前股上をフロントライズ、後ろ股上をバックライズと呼ぶ。

ライトウエイトデニム 軽量のジーンズ素材のこと。現在のジーンズでは14オンスがしばしば用いられるが、4〜9オンス程度のものを指す。

リアポケット 「バッグポケット」の項参照。

レイジーS リーのジーンズのバックポケットに見られる「lazy」(=怠惰な、不精な)S次ステッチのこと。H・D・リー社は1944年以降これをシンボルマークとして採用している。

レザーラベル ジーンズの後部につけられた、主に牛革で作られたラベル。右腰のベルトループ付近に付ける場合が多い。

レッドセルビッチ 「sel・vage」織物の耳、織り端のことで、俗にいう「赤耳」。リーバイスの場合、この処理を赤色で行ったためにこう呼ばれた。1983年以前までは織機が旧式であったのでこの赤色が施されていた。このために「赤耳」はヴィンテージジーンズの象徴になった。「セルビッチ」の項参照。

レッドタブ 有名な「赤タブ」のこと。リーバイス501の象徴。「レッドフラッグ」とも呼ぶ。「ビッグE」の項参照。

レフトハンドデニム 右綾デニムとは逆に、綾目が左上がりに走るジーンズの素材のこと。右綾のざっくりした感じに比べて、生地表面がフラットでソフト。左綾の登場は、リーが1944年頃に44インチ幅のツイル織機でジーンズ素材を織ったのが始まりといわれている。

レプリカ もともとの意味は「絵画などの複製品」を指す。ジーンズでは自社、または他メーカーが過去に発表した歴史的名品番の複製のことを指す。

66モデル 1960年代後半に見られるリーバイス501の俗称

ロットナンバー ジーンズの場合、これがモデル名になることが多い。商品の品番のこと。

ロープ染色 ジーンズを染める手法のひとつ。インディゴ染料を入れた液槽に、ロープ状に束ねた糸を機械で何回か通しながら染める。

ローライズ 股上の浅いデザインのジーンズのこと。男性用ジーンズはほとんでがこの形。

ワンウォッシュ 糊のきいた完成品のジーンズをお湯を入れたウォッシュマシンで大規模に洗濯する。